ハゲ
20歳を過ぎた辺りから薄毛について気になり始めるのは、ごく自然なことであると思っている。
中学から同じ美容院に通っているのだが、成長とともに美容師と話す会話の内容ももちろん変わってくる。
中学高校の時は、部活(帰宅部)や修学旅行について話していた。
大学に入りたての頃は、サークルやバイトの話をするようになった。
そして今では、将来のことを話している。
「あの、僕って将来ハゲますか?」
先日、少し緊張しながらも聞いてみた。
すると1秒もしないうちに答えが。
「いや、こんだけ量があるからハゲないと思うよ!」
ふと鏡を見ると、安堵の表情を浮かべる自分の姿が。
よかった。
ん。
ハゲますかという問いに対して、量が多いからハゲないという回答は少しズレている気がした。
髪の量は減っていても、量が多いが故に気づけないだけかもしれないじゃないか。
きっと着実に減っていく髪に気づけない。
気づいた時には手遅れ。
死んでクレメンス。
今日も読んでくれて、ありがとナス!