Tブログ

素朴な感性

世にも奇妙な物語_住民_

自分の家はマンションの4階に位置していて、窓を開けて網戸にすれば、マンションの下から自分の家の生活音を聞き取ることができる。

 

学校やバイトから帰ってくると、特に夏場なんかは網戸にする機会が多いから家に着く前に下で生活音を聞き、自宅に人がいることを察知できる。

 

しかし、長年このマンションで生活していても、他人の家の生活音がまるで聞こえてこない。

 

自分の家の生活音が大きいのならば、それが目立って聞こえるだけで他人の家のものが聞こえてこないことに納得がいくが、どう考えても一般的な生活音であるはずだ。

 

なぜ聞こえないのだろう。

 

 

 

と、ここ何年か考えていたが、自分の家以外の住民は、「視界から見切れている時は存在しない」もしくは、「日中の自分の生活を演出するためのエキストラ」であるのではないかという結論に至った。